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英語絵本の読み聞かせ、親の発音が下手でも大丈夫?選び方・読み方と、最初の1冊におすすめの絵本

公開:2026年11月2日執筆:たね(運営者)

英語の絵本を読んであげたいけれど、自分の発音が下手で、まちがった英語を覚えさせてしまいそう。そもそも、どんな絵本を選べばいいのかも分からない。この記事では、親の発音が不安なときのやり方と、英語絵本の選び方・読み方をまとめました。

この記事はこんな方向け

  • 英語絵本を読んであげたいが、発音に自信がない
  • 日本語に訳しながら読むべきか迷っている
  • 最初の1冊に何を選べばいいか知りたい

先に結論:発音より「楽しい時間」が大事

親の発音が完ぺきでなくても、英語絵本の読み聞かせはできます。理由は2つです。

親がやることは「英語の先生」ではなく、「いっしょに絵本を楽しむ人」です。親の役割については親が英語を話せなくても大丈夫?でもくわしく書いています。

読み聞かせの効果、研究ではどのくらい?

「読み聞かせをすれば英語が話せるようになる」と期待しすぎないように、研究で分かっていることも見ておきましょう。

大人と子どもがいっしょに本を読む「共有読書」の研究をまとめた分析(Nobleほか、2019年)では、ことばの発達にプラスの効果はあるものの、その大きさは以前の分析で言われていたより小さいという結果でした。子どもの年齢や、問いかけながら読むかどうかによる差も、はっきりとは見られませんでした。

この分析は主に母語での読み聞かせについてのものです。英語を第二言語として学ぶ子どもについても、アメリカで54の研究(約4,000人)をまとめた分析で、読み聞かせにプラスの効果が報告されています(Education Week、2018年)。ただし、英語の中で暮らす子どもが対象で、日本の家庭とは英語にふれる量が大きく違います。

つまり 読み聞かせは「これだけで英語が身につく魔法」ではありません。英語の音やリズムにふれる、楽しい時間の1つとして、ほかの遊び(歌・ゲーム・レッスンなど)と組み合わせるのが現実的です。

発音が不安なときの3つのやり方

親の英語力に合わせて、次の3つから選べます。

親の負担が少ない順に、3つのやり方 A 音声におまかせ 音声(CD・QR・動画)を流し、親はページを めくって絵を指さす。英語を読まなくてOK B 親が音声を聞いてから読む 読む前に親だけ音声を2〜3回聞いておく。 短い絵本なら5分ほどで準備できる C 親がそのまま読む 発音は気にせず、ゆっくり楽しそうに。 正しい音は、別の時間に音声で聞かせる
どれか1つに決める必要はありません。最初はA、慣れてきた絵本はBやC、のように組み合わせてOKです。

A:音声におまかせ

英語絵本には、CDや、スマホで聞けるQRコードの音声がついているものがあります。有名な絵本なら、出版社や作者の公式の読み上げ動画が公開されていることもあります。親は英語を読まず、音声に合わせてページをめくり、出てきた絵を指さすだけで十分です。

※動画サイトには、権利者の許可なく絵本を読み上げた動画もあります。出版社や作者の公式チャンネルなど、出どころの分かるものを選びましょう。

B:親が音声を聞いてから読む

幼児向けの英語絵本は、1ページに1〜2文ほどの短いものが多いので、読む前に親だけ音声を2〜3回聞けば、だいたいの読み方はつかめます。分からない単語は、ネットの辞書の音声ボタンで確かめられます。

C:親がそのまま読む

発音が多少ちがっても、気にしすぎなくて大丈夫です。大事なのは、ゆっくり、はっきり、楽しそうに読むこと。親が自信なさそうに読むと、子どもにも「英語はむずかしいもの」という空気が伝わってしまいます。

日本語に訳す?訳さない?

「1文ずつ日本語に訳すと英語で考えなくなる」「訳さないと意味が分からず楽しめない」と、意見が分かれるところです。この記事では、次のような中間のやり方をおすすめします。

年齢に合わせた読み方の4ステップ

同じ絵本でも、子どもの年齢や慣れ具合によって楽しみ方を変えられます。ステップ1から順に、何度も読む中で少しずつ進めるイメージです。

STEP 1 0〜2さいごろ〜 指さして、聞く 親が読みながら絵を指さす。聞くだけでOK STEP 2 2〜4さいごろ〜 くり返しの言葉を、いっしょに言う 毎ページ出てくる決まり文句を、親子で声に出す STEP 3 3〜6さいごろ〜 問いかける What's this? What color? How many? STEP 4 5〜8さいごろ〜 子どもが「読む」 覚えたところを子どもが言う。文字は読めなくてOK
年齢はあくまで目安です。英語絵本が初めてなら、何歳でもステップ1から始めます。

STEP 1:指さして、聞く

親が読みながら、出てくるものを指さします。子どもは聞いているだけで構いません。小さい子は、同じ絵本を何度も読んでほしがることがよくあります。くり返しは英語の音になじむチャンスなので、付き合ってあげましょう。

STEP 2:くり返しの言葉を、いっしょに言う

幼児向けの英語絵本の多くは、同じ文の形がページごとにくり返されます。何度か読むと、子どもが先に言えるようになってきます。親が少し間をあけて、子どもが言うのを待ってみましょう。

STEP 3:問いかける

「What's this?(これなに?)」「What color?(なにいろ?)」「How many?(いくつ?)」の3つが使えれば十分です。子どもが日本語で答えても、「そうだね、red だね」と英語をそえて返せばOKです。

STEP 4:子どもが「読む」

すっかり覚えた絵本は、子どもに「読んで」もらいましょう。文字を読めていなくても、絵を見て覚えた英語を言えれば立派な一歩です。

最初の1冊の選び方と、選びやすい絵本

選び方の4つのポイント

くり返しが多く、最初の1冊に選びやすい絵本

長く読まれていて、図書館でも見つけやすい絵本の例です(年齢は目安)。

絵本どんな絵本か
Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?
Bill Martin Jr./Eric Carle
色と動物が、同じ問いかけの文でつぎつぎ出てくる。0歳〜。日本語版『くまさん くまさん なにみてるの?』もある
Dear Zoo
Rod Campbell
動物園から届く箱を開けていく、しかけ絵本。動物の名前と様子を表す言葉。1歳〜
Where's Spot?
Eric Hill
めくりながら子犬をさがす、しかけ絵本。「どこ?」の言い方と家の中のもの。1歳〜
From Head to Toe
Eric Carle
動物のまねをして体を動かす。からだの部位の言葉。2歳〜
Go Away, Big Green Monster!
Ed Emberley
ページをめくるとモンスターの顔ができて、消えていく。顔の部位と色。3歳〜
The Very Hungry Caterpillar
Eric Carle
あおむしが毎日ちがう食べものを食べる。数・曜日・食べもの。3歳〜。日本語版『はらぺこあおむし』を知っている子は入りやすい

※しかけ絵本は小さい子がやぶりやすいので、ボードブック(厚紙の版)を選ぶと安心です。版によって大きさや音声の有無が違うので、買う前に確認してください。

まずは図書館で 英語絵本は1冊2,000円前後するものも多いので、最初は図書館で借りて、子どもが気に入ったものだけ買うと失敗がありません。多くの図書館に、外国語の絵本のコーナーがあります。

動物・色・数・からだは、子どもが最初に覚えたい英語50語で紹介したグループとも重なります。絵本で出会った言葉を、ふだんの生活でも使ってみてください。

子どもが聞いてくれないとき

英語絵本を嫌がったり、途中でどこかへ行ってしまったりするのは、よくあることです。

英語そのものを嫌がるようになってしまったときは、子どもが英語を嫌がるときの対処法も参考にしてください。

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英語絵本に慣れて、「もっと英語で話す機会をつくりたい」と思ったら、子ども英会話、始める前に知っておきたいことで、習いごとの選び方をまとめています。

参考にした資料

  1. Noble, C. ほか (2019) The impact of shared book reading on children's language skills: A meta-analysis. Educational Research Review, 28
  2. Education Week(2018年8月)Study: Shared Book Reading Boosts English-Learners' Language Skills