子ども英会話、始める前に知っておきたいこと|何歳から・費用・教室とオンラインの選び方
「子どもに英会話を習わせたほうがいいのかな」と考え始めたものの、何歳から、どこで、いくらくらいで…と迷っていませんか。この記事では、始める前に押さえておきたいことを、調査データと研究をもとに順番に整理しました。
この記事はこんな方向け
- 3〜8歳くらいの子どもの英語、そろそろ何かした方がいいか迷っている
- 英会話教室とオンライン英会話、どちらがいいか分からない
- 親が英語を話せないけど大丈夫か心配
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迷っているのは、あなただけではありません
子どもの英語について、迷ったり不安に思ったりしている親はたくさんいます。3歳〜小学2年生の子をもつ親432人への調査では、55.3%が英語学習について何らかの悩み・不安があると答えました。理由は多い順に「費用の負担が大きい」「子どもが興味を持たない・続かない」「家庭で教えられない」です。また、48.2%が「やりたいけれど、今はやっていない」状態でした(Enuma Japan、2025年5月)。
小学生の親1,000人への調査では、85.2%が英語教育を「重要」と答えた一方、家庭での英語の取り組みで一番多かったのは「特に何もしていない」(40.7%)でした(日本漢字能力検定協会、2026年8月)。
「大事だとは思うけれど、何から手をつければいいか分からない」。それが多くの家庭のいまの姿です。まずは全体の流れから見てみましょう。
何歳から?「早いほど有利」は半分だけ本当
「英語は小さいうちに始めないと手遅れ」と聞くと焦りますよね。ただ、研究を見ると、そこまで急ぐ必要はなさそうです。
米国の研究チームが約67万人のデータを分析した2018年の研究では、ネイティブ並みの文法力に届くにはおおむね10歳ごろまでに始めればよいという結果でした。文法を学ぶ力そのものは17〜18歳ごろまで高いままとされています(MIT News、2018年)。ただしこの研究で測ったのは文法だけで、発音は対象外です。オンラインのテストに本人が答えたデータである点にも注意が必要です。
実際に始める時期を見ても、ばらばらです。前出の調査では、英語を始めた(始めたい)時期は「小学1〜3年生」が33.0%で最も多く、「3〜6歳」は25.2%でした(Enuma Japan、2025年)。
なお、3〜4歳でオンラインレッスンを考える場合は、画面の時間にも気をつけたいところです。WHO(世界保健機関)は2〜4歳の座ったままの画面時間を1日1時間以内(少ないほどよい)としています(WHO、2019年)。25分のレッスンでも、テレビや動画と合わせた1日の合計で考えましょう。
週1回で意味はある?時間で考えてみる
「週1回の英会話で、本当に話せるようになるの?」という疑問はもっともです。ここは時間に直してみると分かりやすくなります。
小学校の英語は、2020年度から3・4年生で「外国語活動」(年35コマ)、5・6年生で教科の「外国語」(年70コマ)になりました(三重県ホームページ掲載資料)。4年間で210コマ、1コマ45分なので合計約157.5時間です。一方、週1回50分の教室に1年(42回)通うと約35時間。そして、家で毎日5分英語に触れると1年で約30時間になります。
週1回の教室が「意味がない」わけではありません。ネイティブの先生と話す、友だちと英語で遊ぶなど、家ではできない経験があります。ただ、時間の量だけで見ると、週1回だけで「話せる」までいくのは難しいのが現実です。教室やオンラインは「きっかけと刺激」、家での短い時間は「量」と考えて、組み合わせるのがおすすめです。
費用の目安:月謝だけで比べない
悩みの理由で一番多かったのが費用でした。目安を知っておくと、比べるときに迷いにくくなります。
- 実際の英語学習への支出は「月5,001〜10,000円」が28.2%で最も多い(Enuma Japan、2025年)
- 英会話教室は「週1回・40〜50分で月8,000〜1万円前後」が多い(HugKum、2022年)
- オンラインは週1回25分で月3,850円の例もあり、教室より安いことが多い一方、回数を増やすと上がる(HugKum、2022年)
教室・オンライン・家庭学習の違い
どれが一番というより、子どもの性格と家庭の事情に合うかどうかです。違いを表にまとめました。
| 英会話教室(通学) | オンライン英会話 | 家庭学習(アプリ・歌・絵本など) | |
|---|---|---|---|
| 向いている子 | 友だちと一緒が楽しい子、体を動かしながら覚える子 | マンツーマンで話す時間を増やしたい子、送迎が難しい家庭 | まず英語に慣れたい子、費用をかけずに様子を見たい家庭 |
| 費用の目安 | 月8,000〜1万円前後が多い+入会金・教材費 | 月数千円〜。回数と講師で大きく変わる | 無料〜数千円 |
| 送迎 | 必要 | 不要 | 不要 |
| 親の関わり | 送迎が中心 | 幼児は付き添いが必要なことが多い | 声かけ・続ける仕組みづくりが必要 |
| 気をつけたい点 | 講師の交代、クラスのレベルが合わないことも | 画面越しで集中が続かない子も。通信環境、予約の取りやすさ | 話す練習は不足しがち。続くかは家庭次第 |
英会話教室(通学)
- 向いている子
- 友だちと一緒が楽しい子、体を動かしながら覚える子
- 費用の目安
- 月8,000〜1万円前後が多い+入会金・教材費
- 送迎・親の関わり
- 送迎が必要。関わりは送迎が中心
- 気をつけたい点
- 講師の交代、クラスのレベルが合わないことも
オンライン英会話
- 向いている子
- マンツーマンで話す時間を増やしたい子、送迎が難しい家庭
- 費用の目安
- 月数千円〜。回数と講師で大きく変わる
- 送迎・親の関わり
- 送迎は不要。幼児は付き添いが必要なことが多い
- 気をつけたい点
- 画面越しで集中が続かない子も。通信環境、予約の取りやすさ
家庭学習(アプリ・歌・絵本など)
- 向いている子
- まず英語に慣れたい子、費用をかけずに様子を見たい家庭
- 費用の目安
- 無料〜数千円
- 送迎・親の関わり
- 送迎は不要。声かけ・続ける仕組みづくりが必要
- 気をつけたい点
- 話す練習は不足しがち。続くかは家庭次第
英語を習う場合も、家での短い時間を足すと効果が出やすくなります。えいごのたねのゲームは、家庭学習の入り口として使えるように作っています。
まずは無料のゲームで、英語の音にふれてみる英単語を聞いて絵にタッチ、アルファベットをなぞる、など4つのあそび。広告なし・登録なしで、1回5分くらいです。あそびを えらぶ ›親が英語を話せなくても大丈夫?
大丈夫です。親が先生になる必要はありません。「家庭で教えられない」は悩みの理由の3位に入っていますが(Enuma Japan、2025年)、親の役割は教えることではなく、英語にふれる時間をつくることと、楽しんでいる姿をほめることです。
- 英語の歌や動画を、時間を決めて一緒に見る(聞く)
- 子どもが覚えた単語を「それ英語でなんて言うの?」と聞いて、先生役をしてもらう
- 発音が分からないものは、音声つきのアプリやゲームに任せる
新しく小学3年生になる子の親への調査では、76.3%が「子どもと一緒に英語を学びたい」と答えています(Duolingo、2025年3月)。親が英語を話せないことは、一緒に学ぶ理由にもなります。
よくあるつまずき3つ
1. 英語を嫌いになってしまう
新小3の親の不安の上位には「子どもが英語に苦手意識を持たないか」(36.2%)が入っています(Duolingo、2025年)。嫌がっているのに続けさせたり、できないことを責めたりすると、英語そのものが嫌いになりがちです。特に小さいうちは「楽しかった」で終われることを最優先にしましょう。
2. 入会金を払ったので、やめられない
最初は楽しそうでも、数か月で気持ちが変わることはよくあります。入会金や前払いがあると「もったいない」と続けてしまい、親子ともに苦しくなることも。無料体験を使う、最初は短い期間で考えるなど、やめやすい形で始めるのがおすすめです。
3. 効果があるのか分からない
小学生の親への調査で、実践的な英会話力を重視する層の40.3%が「成果が出ているのか分からない」と答え、最も多い悩みでした(KIQ、2025年3月)。始める前に「3か月後に何ができていたらOKか」(例:あいさつを英語で返せる、好きなものを英語で言える)を決めておくと、判断しやすくなります。
始める前に決めておく4つのこと
- 目的:英語に慣れる/話せるように/英検など。目的で選ぶ形式が変わります。
- 予算と期間:1年間の総額(入会金・教材費込み)でいくらまでか。
- 家での5分:習う日以外に、いつ・何で英語にふれるか。
- 見直す日:3か月後など。続ける・回数を変える・休む・やめる、を親子で話す日をカレンダーに入れておく。
この4つが決まっていれば、どの教室やサービスを選んでも「なんとなく続けて、なんとなくやめる」になりにくくなります。迷ったら、まずは家で5分から。子どもが英語を楽しめるかどうかを見てから、教室やオンラインを考えても遅くはありません。
参考にした資料
- Enuma Japan 調査(2025年5月、3歳〜小2の子をもつ親432人)マイナビニュース
- 日本漢字能力検定協会 調査(2026年8月、小学生の子をもつ保護者1,000人)共同通信PRワイヤー
- MIT News「Cognitive scientists define critical period for learning language」(2018年)
- WHO「To grow up healthy, children need to sit less and play more」(2019年)
- 川村一代(皇學館大学)による小学校外国語教育の資料、三重県ホームページ掲載(外国語活動 年35時間・外国語 年70時間)
- HugKum 子ども英会話の月謝・費用の記事(2022年3月)
- Duolingo 調査(2025年3月、新小3の親1,101人)リセマム
- KIQ 調査(2025年3月、小学生の子をもつ保護者184人)リセマム
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